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動画事例制作をスムーズにするためのTIPS(1)

      2015/10/20

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最近ではスマートフォンの普及などにより誰もが手軽に動画を見られるようになりました。それに伴い、事例制作においても「動画で作りたい」というお客さまが増えています。しかし、脚色が可能な記事と違い、動画は台詞の修正ができません。いくつかのポイントを押さえておくことで、スムーズな動画事例制作が可能になります。

そもそもなぜ「動画」なのか? 目的をよく考える

一般的な記事の事例(リーフレットやPDF)と、動画事例では、何が違うのでしょうか? 大きくは、訴求効果の種類が違うと言えます。記事事例では、導入事例のストーリーを順で追いながら、製品の細かな機能まで丁寧に追いかける「説明型」の訴求が得意です。「どんな課題があったのか」「なぜその製品を選んだのか」「製品の機能がどのようにビジネスに貢献したのか」などの事実を段階的・理論的に見せることで、読者である潜在顧客に導入メリットをアピールできます。

一方動画事例では、取材対象者の「表情」「声」などから、より直感的な「感動」「喜び」などを伝えることができます。「ああ、このお客さんはこの製品を導入して本当に良かったと思っているんだな」とか「現場の人がすごくはつらつとしゃべっているな、きっと本当に役立っているんだ」など、リアルな感情をダイレクトに訴求できます。
また、製品の外観や動作に特徴がある場合は、まさに「百聞は一見に如かず」で、動画事例の面目躍如です。
その代り、導入ストーリーを長々と見せることは難しくなります。動画事例の長さの目安は最大4分。できれば2分程度が望ましい時間です。それより長いと、読者が最後まで見てくれません。

 

動画事例制作当日までに準備すべきこれだけのこと

動画事例の場合、記事事例と比較して事前の準備が少し複雑になります。例えば、用意すべきドキュメントひとつをとっても以下のような差があります。これらのドキュメントを適正なタイミングで取材先に提示し、撮影までに準備してもらう必要があります。

【記事事例で必要なドキュメント例】
・取材趣意書(取材依頼書とも言う)
・取材質問案
・記事構成案(あるいは過去記事サンプルでも可)
・全体進行案(取材から公開までのスケジュール)

【動画事例で必要なドキュメント例】
・取材趣意書
・取材質問案
・映像構成案(シナリオや台本とも言う)
・撮影香盤(当日の撮影スケジュールを細かく記したもの)
・カンペ(想定回答をA3用紙などに大きくプリントしたもの)
・全体進行案
・ナレーション台本(ナレーター起用の場合)

 

いざインタビュー!取材対象者がうまく話せない時には・・・

動画事例で主役はやはりインタビュー映像になります。ここはディレクターの腕の見せ所です。「この人はうまく話してくれそうだ」「この人は緊張しているかも」といった取材対象者の様子をつかみ、スムーズに話を引き出せるよう、インタビューテクニックを変えて臨機応変に対応することになります。
取材慣れしている人や、講演などで日常的にしゃべっている対象者の場合、なるべくシンプルな質問を投げ、自由に回答いただくのがベストです。セリフも棒読みにならず、生き生きとしたインタビュー映像が収録できます。
カメラで緊張してしまい、なかなか回答が旨く進まない時には、「カンペ」を使います。大きな紙に想定回答を書いたもので、それを対象者に読んでもらうのです。やや棒読み傾向が強くなりますが、カンペは取材対象者を安心させ、限られた時間内での取材完了を可能にします。
カンペまでいかず、いくつかのキーワードだけを見せながら回答いただく方法もあります。ただい、キーワードとカンペを事前に両方用意するのは大変なので、カンペだけを用意し、キーワードはその場で手持ちのホワイトボードで済ますなどの方法が合理的です。

 

動画は編集後のレビューも手間がかかる。そこで一工夫

撮影が無事に終了した後は、編集作業とその確認フェーズになります。誌面と違って映像は時系列で流れていくため、そのチェック作業はクライアントにとってもなかなか大変です。次回は、映像事例のチェック工程で意思疎通のずれを無くし、チェックを迅速化するノウハウについてご紹介したいと思います。

まとめ

・記事事例はストーリーを、動画事例はリアルな感動を伝えるのに適している。
・動画事例は事前に準備すべきドキュメントが多い。いずれも当日の撮影をスムーズにするためのもの。
・動画事例のインタビュー撮影は一番の勝負所。対象者にあわせて柔軟に手法を変える。

この記事を書いた人

きたみー
きたみー
導入事例制作一筋10年以上。アーキテクチャーの代表もやってます。
未来の野望は映画監督と港で釣り人相手のラーメン屋台開業。

 - ノウハウ, 動画

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